利用者の声・新聞等掲載記事
アビリティ訓練を受講して
ビル設備コース(ビル設備サービス科)

平成25年12月修了/男性/45歳/前職:物流業(営業)

■受講動機
私は、1年前に転職したのですが、安定した企業で正社員で働きたいと思いキャリアチェンジを考えました。
その際、ポリテクセンター関東を修了しビル設備の仕事をしている義理の弟から、ビル設備の業界は45歳でも転職は可能とのアドバイスを受け、ビル設備コースに入所しました。
ビル設備業界を選んだ主な理由は、ビル管理の仕事は資格の取得が重要で、何歳でも再チャレンジが可能と考えたからです。

■受講した感想など
ビル設備業界では取得が必須である第2種電気工事士や危険物取扱者乙種4類、2級ボイラー技士の勉強が資格取得のベストタイミングで受講することができ、大変役に立ちました。
また、周りには同じ目標を持った人達に囲まれ、資格取得と再就職に向けた意欲を最後まで維持することができました。
最終目標である再就職に向けた就職活動では、3社に応募し3社から内定をもらうことができ、無事第一志望の会社に正社員で就職することができました。
この結果が得られたのも先生方やキャリアカウンセリングの担当者の的確なアドバイスがあってこそのことだと思います。
特にキャリアカウンセリングでの親身になってくれるサポートは、失いかけていた自信を取り戻すことができ、再就職へのモチベーションが高まりました。
また、面接した各企業でのポリテクセンター関東の評判は高く、業界未経験の自分でもポリテクで学んでいることが有効な武器になりました。
ポリテクを経て、業界で活躍している諸先輩方の実績がポリテクブランドとなり、未経験者の自分を再就職に導いてくれました。

この半年間は、これまでの人生で経験したことがないほど勉強をし、就職活動に励み、あっという間に過ぎていきましたが、自分にとってかけがえのない貴重な経験となりました。
この経験を今後の自分の職業人生に活かしていきたいと思います。
修了を迎えた今、ポリテクセンター関東で出会ったクラスメートや先生、職員の方への感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


平成25年12月修了/男性/58歳/前職:医療関係(労務管理)

■受講動機
定年後のセカンドキャリアを考えるようになった頃、仕事帰りに立ち寄った書店で興味半分で購入した本がきっかけです。
この本を読み進めていくうち、60歳を過ぎても長く働ける「ビル設備管理」という仕事があり、また、職業訓練を経ることで未経験でもその仕事への就職の機会が得られることを初めて知り、同時に、定年前のキャリアチェンジを決断し、ポリテクセンター関東への入所を目指しました。

■受講した感想など
学生気分の高校や大学とは異なり、種々の社会経験をもった年齢も異なる人間が集い、同じ目標に向かって互いに協力し合いながら6か月間をともに過ごすという非常にユニークで貴重な経験をさせて頂きました。
一人での就職活動がどれだけ孤独なものかを知っている者にとっては、仲間の存在が大きな支えとなり、就職までの重苦しいはずの期間を、明るく楽しく前向きに過ごすことができました。
とはいえ、日々の訓練を受けながら、加えて、前半の3か月は複数の資格取得に、後半の3か月は就職活動に重点を置いて活動せねばならないため、決して楽なものではなかったことをつくづく実感しています。

●訓練(講義・実習)
電気回路や配線工事等の電気関係の講義では、素人にも理解できるように配慮された丁寧な講義内容により、電気に対する苦手意識が短期間で払拭され、また、独学では難解な冷凍や空調の原理や線図等も講義を受けることによりスムーズに理解することができ、実習においては、訓練でなければ体験できないことが多く新鮮でした。
●資格取得
資格取得に関しては、自主的に計画的な学習を継続する努力が必須です。
勿論、講義において事前対策的なアドバイスもして頂けますが、基本は自分で学習する習慣が不可欠です。
大半の人が、ここで身についた学習習慣を、訓練修了後もそのまま上位資格へのチャレンジに繋げているようです。
●就職活動
私の場合、58歳という年齢のため、雇用条件も正社員よりもむしろ契約社員・嘱託の求人に目を向け、数少ないチャンスをものにする覚悟で準備に時間と労力を費やして臨んだ結果、幸運にも2社の応募で内定を頂き、そこで就職活動は終了しました。
履歴書・職務経歴書および面接対策ついては、事前に就職支援アドバイザーとの面談を受けることを推奨します。

訓練を修了するにあたり、これからが訓練の真価が問われる本番なので、今一度気を引き締め、「ポリテクブランド」を汚さないよう、むしろその評価を更に高められるように日々努力を重ねて参りたいと思います。
各訓練担当の先生方、就職支援の職員の方々、そして互いに苦楽を共にした同期の仲間には感謝の念に堪えません。
皆様の更なるご発展を祈念致します。本当にありがとうございました。



平成25年12月修了/男性/60歳/前職:IT業界(運用・運行管理)

■受講動機
東京のハローワークのセミナーに出席した際、セミナー終盤にその時の講師の方が「ビル管理という仕事も今人気があります」という一言(ほとんど独り言のように呟いた、前の方に座っていなかったら聞こえなかったかも)を聞いて、何か運命的なものを感じました。
前職で汎用コンピュータの運用管理の業務に就いていましたが、その中で空調設備、電気設備、消火設備の業者さんとの係わったことがあり、その時にこんな仕事も面白そうと感じたことを思い出しました。
翌日、地元のハローワークでその話をしたところ、設備が整っているポリテクセンター関東のビル設備コースの受講を薦められました。

■受講した感想など
入所日のオリエンテーションで、「6か月間のうち、前半の3か月間は資格取得、後半3か月間は就職活動、出来れば12月初旬までに内定を貰うようなスケジュール感で進んで下さい」との檄(げき)が飛び、初日から身が引き締まる思いでスタートしました。
ポリテクセンターでの生活は、座学と実技講習となっています。
座学では、講師の方が丁寧に説明して下さるので、ビル設備に関する知識を効率的に習得できたと考えています。
また、それを確かなものにするために実技講習に取り組みました。
実技講習は、ボイラー、消防、受変電、空調、給排水等々、実際の設備を使ってその構造や取扱方法を学びました。
時には、建物の内外にある設備をみてまわり、メータの値を読んだり稼働を確認したりしているとビルメンの仕事の一端を経験した気分になりました。
実技講習で一番感動したのは、鋼管、銅管、塩ビ管を溶接しその後の耐圧試験にて一発で合格(水漏れなし)したときでした。

資格取得では、テキストを読んでも今まで出会ったことのないような言葉が次々に出てきて分からないし、過去問題を解こうとしても同様。こんな事で資格が取れるの?と出だしから挫折気味。
しかし、世間ではたくさんの人が合格しているので何とかしなければ、と気を取り直して勉強を続け、予定していた資格には全部合格しました。
だが、2週間置きに受験しなければならなかったので、“どこまで続く泥濘ぞ”(軍歌の一節)を思い出してしまいました。
最後の試験が終わった時には、「終わったー!」と叫びたい気分でした。

就職活動では、就職支援アドバイザーに相談し、比較的簡単に内定を貰うことができました。

最後に、本当に充実した6か月でした。訓練の講師の方々、就職支援の職員の皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。