利用者の声・新聞等掲載記事
アビリティ訓練を受講して
CAD設計コース(機械CAD設計科)

平成24年10月修了/男性/50代/前職:システムエンジニア

■受講動機
職業訓練を行っている機関があることは以前から知ってはいましたが、自分がそこへ通うとは考えていませんでした。
実際に退職が決まり、次の就職活動を考えた時に、この職業訓練を思い出し、ハローワークの説明会などに参加しました。
前職がコンピュータ関連であったこともあり、コンピュータ関連の職種で前職とは違う内容を探した結果、また、受講開始日が退職直後でたまたまタイミングの良かったこと、新しい技術や知識の勉強と実際に則した訓練ができ次の就職に有利と考えた点などが受講を決めたポイントであり、このCAD設計コースの受講を決めました。


■受講した感想など
受講したCAD設計コースは橋渡し訓練付きのコースで、最初の1か月は、社会人としてのマナーや考え方、就職活動をする上での履歴書・経歴書などの書き方を教わりました。
社会人としての経験があるので必要無い勉強かなと考えていましたが、改めて自分自身を見つめたり、あいさつや面接などの訓練を行えたことは、考えていた以上に、コース後半の求職活動に役立つと思いました。
機械CAD設計の訓練・勉強については、製図、2次元・3次元CAD、設計及び加工、組み立てと、順序だって学ぶことができました。
製図の訓練は、製図図面の折り方から始まって、JIS製図の詳細、線の太さ、線種など普段気にしない事柄を学びました。
図面を書くための手法、考え方、また、図面の読み取り方など、図面を基準とした設計の重要性も学びました。
2次元・3次元CADについては、世界標準といえるAutoCADとSolidWorksを操作して、図面を素早く、正確に作成できるように、また、3Dパーツをモデリングし、具体的な製品形状が出来上がっていくのは、とても魅力的な作業でした。
寸法や表面性状、材質などにより構造解析なども行うことができ、楽しんで訓練を受けることができました。

最終的には、チームで設計した製品について、部品発注〜部品加工そして組み立てを行い、今までの勉強を実際に行う実地作業により、より訓練したことが理解できたり、実感としてとらえることができました。
訓練は、基礎の基礎で、実際の仕事の現場では様々なことがあるとは思いますが、この7か月の訓練で身に付けた技術、知識、経験は、この先の仕事で応用していけると考えています。



平成24年10月修了/女性/30代/前職:販売員

■受講動機、感想など
私がCAD設計コースを受講したきっかけはハローワークで職業訓練校の話を聞いたことでした。
今までサービスや販売に従事してきて、この先一生続けられて手に職をつけていくにはどうしたらよいか模索していた時に訓練校の話を教えてもらいました。
いくつもコースがある中でCAD設計コースを選んだのは、もともと機械の精密な部分や組み立てなどに興味があったのと、モノづくりに携わって何か自分で形を残したいと思ったからでした。
入所してからは新しいこととの遭遇ばかりで、勉強して知識を得ることがこんなに楽しいものかと日々訓練校に来るのが楽しくて仕方ありませんでした。
先生方は機械設計や製図の基礎、2次元CAD、3次元CADをとても丁寧に教えてくれて知識のない私でもわかりやすく学べました。
特に、3次元CADの学習は設計が形になっていくのを目で見ることができて楽しかったです。
最後の総合課題では、PCだけではわからないモノづくりが体験できて、この先の仕事にもとても生きてくると思います。
また、今期は橋渡し訓練ということで外部のキャリアコンサルタントの先生が講師として来てくださり、就職に向けての心構えはもちろんクラスのメンバーと親密になるきっかけを作ってくださり非常に良い経験になりました。

私は、希望通り将来的にインストラクターとしてやっていけるようなCAD関連の職に内定しました。
今までの経験と訓練校で学んだことを生かせる職種なので仕事が始まるのがとても楽しみです。
就職先の方に話を聞いたら、こちらから就職している先輩がいて、その人の仕事ぶりがよくて、また求人を出したいということをおっしゃっていました。
私もそうなれるよう11月から頑張ろうと思います。
この7か月間は勉強だけでなく沢山のことを得られる充実した期間でした。



平成24年10月修了/女性/30代/前職:製造業

■受講動機
私は、前職ではメーカーで機械設計をしていました。
元々、学生時代に機械系を専攻したわけではなく、入社後に独学で覚えたため、製図・機械の知識がかなり偏っていました。
また、近年ではあまり使われていないCADソフトを使用していました。
そのため、再就職先として再び機械設計業務に就きたいと考えたときも、かつて携わった機器以外の知識が全く無いため不安を持っていました。
3次元CADが全く扱えないことも、再就職先の幅を狭める原因になっていました。
ポリテクセンター関東のCAD設計コースでは、企業での採用が多いCADソフトを使用すること、3次元CAD技能を習得できること、機械設計を製図の基礎から学びなおせることができると知り、受講しました。

■受講した感想など
受講して初めて分かったことは、それまで大丈夫だと思っていた製図・機械の知識についても、かなりあやふやだということでした。
授業では手書き製図から始めたので、自分の知識を一から見直すことができました。
また、企業で多く採用されているCADを学んだため、就職活動においても、企業に興味を持って頂けただけでなく、自信を持ってアピールすることができました。
受講生はさまざまな経歴を持ち、年齢も幅広い方々でした。
前職での経験から趣味に至るまで、就職活動以外にも様々な話をすることができ、社会人経験の少ない私にとって、自分の視野も広げることができたと思っています。
先生方は、様々な機械や業界の話を織り交ぜながら授業をして下さり、ひとつの業界にいたのでは分からない話を聞くことができ、大変感謝しております。
就職先は、CAD設計コースで学んだAutoCADを使用する企業に決まりました。
製図もCADも基礎からしっかり学んだため、前職と業界が異なってもやっていく自信がついたと思います。
これからも学んだことをベースに、長く勤められるよう更に努力を続けていきたいと思っています。