当センターでは、訓練内容や指導方法に関する知識・ノウハウを有する講師陣が、受講する方々の確かな職業スキル習得をバックアップしております。詳細は
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訓練の概要(訓練により習得できる技能等)
「ものづくり」の現場では、上流から下流工程までの広範な知識を持つ技術者を求めています。
「ものづくり」に必要な要素である機械製図から2次元CAD、3次元CADによる設計・製図を学び、加工の基本及びマニュアルプログラムかやCAMによる各種NC加工実習を通して、製品製作の加工・組立・仕上げのプロセスを習得します。
訓練全体(6ヶ月間)の仕上がり像
- 3次元CADによる機械部品及び組立情報の作成と、さらに金型を理解し、そのモデリングができる。
- 3次元CADデータから高精度高能率加工に必要なNCのデータの作成ができ、また、マシニングセンタにより所定の精度で加工することができる。
(下記写真の訓練課題例参照)
総訓練時間
668時間
1ヶ月毎の訓練到達目標
1.「機械製図」 |
■内容
機械製図の基礎知識を学び、部品図から形状を理解して、的確な図面が描ける技能を習得します。
■項目
・機械製図概論
・図面の基礎知識
・図面のよみ方と描き方
・機械要素
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2.「2次元CAD」 |
■内容
JIS CAD製図に基づき、システム環境の設定や2次元図形処理を理解して、機械図面が出力できる技能を習得します。
■項目
・機械図面を描くための環境設定
・作図手法
■主な使用機器・ソフトウェア
・AutoCAD 2009
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3.「3次元CAD」
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■内容
"モデリングツール"としてだけでなく、"設計支援ツール"として活用するための考え方、"製品データ"として価値のあるモデルデータを作成するための考え方など"3次元活用技術"とその関連知識を習得します。
■項目
・モデリング手法
・各種アセンブリ手法
■主な使用機器・ソフトウェア
・SolidWorks 2009
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4.「工作機械 加工技術」 |
■内容
フライス盤を用いた汎用工作機械による加工体験を通して、機械加工分野に従事する上で必要となる知識と技術を習得します。
■項目
・機械加工の基礎知識
・測定機器の使い方
・汎用工作機械の取り扱い方法
■主な使用機器・ソフトウェア
・汎用フライス盤
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5.「NC工作機械」 |
■内容
コンピュータ制御による工作機械を動かすためのNCプログラムの作成から加工実習までを通して、加工の特徴と精度について知識と技能を習得します。
※マシニングセンタは、回転工具を用いて、主に箱型形状の加工をNCプログラムで行うNC加工機械です。
■項目
・NC工作機械の概要
・NC工作機械の取扱方法
・NCプログラムの概要
■主な使用機器・ソフトウェア
・マシニングセンタ
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6.「総合課題 金型制作」 |
■内容
NC工作機械を使用してNC加工までの各作業の一連の流れ及び関連知識と技術を学び、3次元CAD/CAMシステムによる製品の3次元モデルからNCプログラムが作成できる技能を習得します。
■項目
・金型の概要
・3次元CADによる製品データの作成
・CAMによるNCデータの作成
・金型製作
■主な使用機器・ソフトウェア
・ワイヤカット放電加工機
・マシニングセンタ
・SolidWorks 2009
・MasterCAM
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受講要件
過去の経験等
特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
特にありません。
各訓練科共通要件
・再就職を目指し、職業訓練の受講に強い意欲のある方
・就職を目指す職種と志望訓練科(内容)とに整合性がある方
・心身ともに職業訓練の受講に支障がなく、協調性のある方
受講料
無料です。
ただし、テキスト代として
5,000円程度、作業服(上・下)、作業帽及び安全靴等はご自身で準備していただきます。※お持ちのものがあれば新規に購入する必要はありません。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当該訓練分野の経験が無い方でも、下記のような関連職種に就職されています。
(前職) |
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(修了後の職種) |
・サービス業マンガ喫茶店員 |
→ |
・機械設計 |
・サービス業自動車修理 |
→ |
・CAD/CAMオペレーター |
・通信業設備エンジニア |
→ |
・機械設計 |
・ソリューションサービス |
→ |
・機械加工 |
・PC/サーバー保守 |
→ |
・CADオペレーター |
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
・CADオペレータ
・CAD/CAMオペレータ
・機械設計
・機械加工(汎用フライス盤・マシニングセンター)
【CADオペレータの仕事】
さまざまなものをつくりだすためには、そのイメージを伝えるスケッチや設計図が必要です。以前は、トレーサーが手描きで設計者の下書き設計図を写して、製図をしていました。最近は、コンピュータの専用ソフトを使って、製品の図面や形状をパソコン上で作っていくのが、CADオペレータです。
【CAD/CAMオペレータの仕事】
今日、さまざまな製品が金型で作られています。その金型は機械を使って製作します。数値化された設計データを自動工作機械に入力し、機械の特性と加工条件に基づいた適切な加工プログラムを作り、3次元CADデータを使って作成した製品データから、金型を製作するための加工プログラムを作成できるのがCAD/CAMオペレータです。
【機械設計の仕事】
ものをつくるには、その製品の必要性や新しいことを考える「発想・構想」があります。そして、実際の構造や形状を考えていく「設計」があります。つまり機械設計とは、発想や構想を具現化するために様々なことを検討していく仕事です。
【機械加工の仕事】
工作機械を使い、切る・削る・穴を開ける・溝を切るなどの加工をするのが、機械加工の仕事です。基本的に少量だけ加工する場合は、汎用工作機械を使用します。同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を数値化し、連続自動加工するNC工作機械を使用します
職種との相性(こんな方に向いている!)
"ものづくり"に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方。性別は全く問いません。
訓練により就職可能な主な仕事
・加工機械による製品製造業務
・CADによる図面トレース業務
・CAD/CAMを利用した機械加工業務
・射出成型金型の設計・製造業務
求人票に記載されている職種名
CADオペレーター、CAD/CAMオペレーター、機械加工、汎用フライス工、機械オペレーター、部品加工、機械加工、マシニングセンターオペレーター、NCプログラマー、金型の設計・製作
就職後の仕事例(求人票より)
・機械図面のトレース作業
・CAD/CAMオペレーション作業
・マシニングセンターによる機械加工作業
・金型の設計・製作
就職率
100%(平成25年度実績)
修了者の主な就職先例
・長野油機(株)
・(株)KYOEI
・(株)エンジニアリングテックエイド
・セントラルエンジニアリング(株) 他
賃金情報
給与総支給額(月額) :未経験者
・ CAD/CAMの賃金(給与総支給額)
約16万円〜30万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
就職先の企業では、設計担当者やその補佐、CADのオペレータ、製造現場の作業者として、訓練で習得した技能・技術の活用が期待されます。
修了時に取得できる資格
特にありません。
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。
(但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
■ CADトレース技能審査 (中央職業能力開発協会)
■ CAD利用技術者試験(社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会)
修了後の就職支援・スキルアップ
就職支援
修了時未就職の方々に対しては、修了後も求人情報の提供等の就職支援を行っています。
スキルアップ
就職後、スキルアップのために当センターで実施している能力開発セミナー(有料)の受講ができます。
また、就職後においても新たな職業能力の開発及び向上に係る相談・支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
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